SERIE A 1^ GIORNATA
セリエA第1節
やっとイタリアでもカンピオナートが開幕。レッジョ・カラブリアとか南の方はまだ残暑が厳しいようですが、北イタリアはすっかり秋の風情です。今日観戦に行ったパルマも、空は曇天、気温は17-18度。あーついに夏も終わりかあ、という名残惜しさと、さあカルチョの季節だぜ、という盛り上がりとが半々ずつの、複雑な気分です。毎年、WSD別冊の選手名鑑『ヨーロッパサッカー・トゥデイ』(移籍マーケットをすべてカバーして9月6日発売・類似品にご注意)のセリエA全チーム評を書いて、開幕戦を観に行くとスイッチが入るんですが、今年もそういう感じ。◆Parma
1-1
Palermo 今日のお目当てはパルマよりもむしろパレルモでした。 昨シーズンはグイドリン監督の下、自陣でのしつこいプレスと人数も手数もかけない攻撃を旨とする粘着質のサッカーで6位を勝ち取ったチームですが、デル・ネーリ監督
を迎えた今シーズンは、かつてのキエーヴォを彷彿とさせる剛直な4-4-2にモデルチェンジ。 要となる中盤のうち3人(サンターナ、コリーニ、バローネ)+センターバック(バルザーリ)と、exキエーヴォが4人もいるだけに、すでに攻守のメカニズムは十分に機能していました。ボールを奪ってからパス2、3本でウイングをフリーにしてクロスに持ち込む素早い展開(ボール奪取位置によって経路は異なる)は、まさにかつてのキエーヴォと同じ。選手個々のクオリティが高いだけに、組み立てはさらにスムーズです。 前半最初の20分は面白いようにクロスが入って、少なくとも3度、決定的なチャンスを作ったのですが、ポストやバーにも阻まれてゴールが割れず。その後もほぼ一方的に押したものの決め手を欠き、セットプレーからの1点のみで前半を終えました。 驚かされたのは前線とディフェンスのデカさ。2トップはカラッチョロ194cmとマキンワ187cm、最終ラインも右SBザッカルドこそ182cmですが、CBはバルザーリ186cm、テルリッツィ187cm、左SBのグロッソは190cm。この6人の平均身長は187.6cmにもなります。 2トップはいずれも今季獲得した新戦力。バルザーリとペアを組むCBに、スピードのあるビアーヴァではなく巨漢で空中戦に強いテルリッツィ(昨シーズンは控え)を起用していることと合わせて考えれば、デル・ネーリが意識してこういうメンバーを揃えたことは間違いありません。今日のパルマは、コッラーディ(こっちも190cm)の1トップだったのですが、ハイボールはほとんど触らせてもらえませんでした。 トレゼゲとイブラヒモヴィッチの2トップにこだわるユーヴェを見ていても思うのですが、これからは、フィジカルなサッカーをしようと思うと、中盤を除いてこのくらいの体格がマストになってくるのかもしれません(ちなみに、セリエAの全選手の平均身長は181cm)。 これは2-0か3-0で終わる試合か、と思いきや、後半開始から、試合の流れががらっと変わります。変えたのは、後半からピッチに立ったドメニコ・“ミンモ”・モルフェオ。レンタル期間が終了してインテルに戻ったものの、1週間前に今度は完全移籍(移籍金ゼロでプレゼント)でパルマに帰ってきたファンタジスタは、相手の2ライン(中盤とディフェンス)の間を自由に動き回ってボールを動かし、パレルモ守備陣を振り回します。 後半3分、右サイドでこちょこちょやった後、左サイドを駆け上がったパスクアーレに絶妙のタイミングでサイドチェンジのパスをつけ、そこからのクロスをブレシャーノがダイレクトで押し込んで同点ゴール。フィジカルな強さに支えられたパレルモの秩序を、テクニックとファンタジーで撹乱し突き崩すという、絵に描いたような展開でした。 モルフェオはフィジカルコンディションがまだ全然ダメで、最初の20分くらいで消えちゃったのですが、仕事は十分に果たしました。双方疲れてきた最後の30分は、パレルモが主導権を握りながらも攻め切れず、明らかに劣勢のパルマが、サポーターの声援をバックに守り切って、貴重な引き分けの1ポイントをもぎ取りました。◆セリエA第1節(8月27-28日)残り9試合の結果Livorno
2-1
LecceFiorentina
2-1
SampdoriaAscoli
1-1
MilanInter
3-0
TrevisoLazio
1-0
MessinaReggina
0-3
RomaSiena
2-1
CagliariUdinese
1-0
EmpoliJuventus
1-0
Chievo というわけで、ミランが早速躓いちゃったわけですが、これは土砂降りのおかげで湿地帯のようになったピッチで、サッカーだか何だかよくわからないゲームをやった結果なので、あまり参考にはなりません。カルロ氏は何年か前のペルージャを思い出していたかもしれません。それ以外の試合は、順当といえばまずまず順当な結果。 今シーズンは、代表ウィークを含めて、ミッドウィークに試合がない週はわずか1回(1月第2週)だけという、超過密日程です。アスコリ対ミランがサスペンションにならなかったのも、それをやっちゃうと再試合をねじ込む場所がないからだという話あり。まあ、とにかく今年も始まりました。■
Posted: 月 - 8月 29, 2005 at 02:48 午前