MADE IN ENGLAND 隣の芝は青い


イタリア代表にユニフォームなどのウェア類を供給しているテクニカル・スポンサーがプーマなのはご存知の通り。ただし、遠征の時などに着る”制服”、つまりスーツに関してはずっと、Pal Zireli、Pignatelli、Facisといったイタリアの中堅アパレルメーカーがオフィシャル・サプライヤーとなってきました(USA94の時はGiorgio Armaniでしたが)。
最近この契約が更新されたのですが、新しくサプライヤーになったのがなんとNeil Barrettだというので、ちょっと話題になっています。ニール・バレットは、デザイナーとしてのキャリアはイタリア(グッチ、プラダ)で積んだとはいえ、国籍も現在の活動の拠点もイギリス。世界に「メイド・イン・イタリー」を誇るファッション大国のイタリアが、どうして外国のサプライヤーに代表チームの制服を委ねなければならないんだ、というわけです。
実はこれには、バレット自身が昨年9月から、プーマのスポーツカジュアル・ラインのディレクターになったため、そのつながりでプーマがFIGC(イタリアサッカー協会)に押し込んだという事情があったようですが……。
皮肉なことに、そのバレットの母国イングランド代表の制服を担当しているのはジョルジョ・アルマーニ。これはエリクソン監督やベッカム主将のたっての希望によるものだそうで、協会役員や選手には、スーツ上下とシャツ、ネクタイはもちろん、靴、靴下、ベルト、サングラス、腕時計、カシミアのカーディガンまでが支給されるとのこと。セット一式のお値段は3500ポンド(75万円くらい)だとか。
イギリス人はかように「メイド・イン・イタリー」がお好きなわけですが、それと対照的で可笑しいのは、イタリアのアパレル業界を横目で見ていると、アルマーニ、グッチ、プラダといったトップブランドは別として、中堅クラス(特にスポーツカジュアル系)にはけっこう英語のブランドネームが目立つことです。Stone Island、CP Company、Jeckerson、Marina Yatching、Henry Cottons...。要するに、イタリアではブリティッシュなイメージがかっこいいと思われているわけですね。隣の芝は青い、というか、ないものねだりや舶来趣味はどこの国でも同じのようです。■

Posted: 土 - 1月 10, 2004 at 01:20 午後        


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