IL TRIO DELLE MERAVIGLIE
驚嘆のトリオ
今日は国際Aマッチデー。日本でもいろいろあったようですが(というよりも何もなさすぎたと言った方がいいのか)、イタリアもパレルモでチェコとの親善試合です。今日配信の「スポマガ」コラムでもこの話題を取り上げたのですが、スタメンが前日の予想とは3人も入れ替わっているようなので、訂正しておきます。
<ITALIA
(4-2-3-1)>
GK: 1
Buffon
DF: 2 Panucci, 5 Legrottaglie, 6
Nesta, 3 Bettarini
DMF: 8 Perrotta, 4
Pirlo
OMF: 11 Fiore, 10 Totti, 7 Del
Piero
FW: 9
Vieri
<Rep. Ceca
(4-5-1)>
GK: 1
Blazek
DF: 2 Grygera, 6 Bolf, 5
Hubschman, 3 Janklovski
MF: 8 Pobolski,
4 Galasek, 10 Rosicky, 11 Nedved, 7
Stajner
FW: 9
Koller
ちなみに、昨日の時点ではCB#5がフェラーリ、LSB#3がパンカロ、DMF#4がバローネという予想が流れていました。いずれにしても注目は、中盤から上に守備的なキャラクターを持った選手がたったひとり(ペロッタ)しかいないという、アンバランスなまでに攻撃的な布陣でしょう。
アズーリの中盤センターはこれまで、ペロッタとCザネッティのペアがレギュラーでした。いずれも守備では、ファウルも辞さない激しいフィジカルコンタクトでボールを奪い取るタイプ。しかし今回ペロッタと組むピルロは、読みとポジショニングによるインターセプトを武器に守るプレーヤーです。中盤のボール奪取能力が相対的に低下することは避けられません。もともと守備の局面でボランチへの負荷が高くなる4-2-3-1でボランチにピルロを入れるなど、つい半年前まではとても考えられなかったこと。最近のトラップは、長年貼り付けられてきた「ディフェンス主義者difensivista」のレッテルとはまったく裏腹に、どんどん攻撃志向を強めてきています。
しかし、これはトラップの戦術的メンタリティが変わったせいなのかというと、そうではないような気もします。何ヶ月か前にアレッサンドロ・ネスタと話した時に「代表はカンピオナートの鏡だ」と言っていました。代表のサッカーには、その時々にビッグクラブがやっているサッカーが反映される、なぜなら選手のメンタリティは代表に来たからといってそう簡単に変わるわけではないし、監督もまたカンピオナートの試合内容やそこでのパフォーマンスを生かす形でチームを作ろうとするから、というわけです。
そう言われて、ここ何年かのアズーリの戦術的変遷を見てみると、確かにそういうところがあるような気がしてきます。詳しい検討はまたの機会にしますが、トラップがチームの攻撃的ポテンシャルを引き出すことを最優先にして戦い始めたのは、ミランやユーヴェの成功によってそういうメンタリティが顕著になった昨シーズン半ば以降のこと。2002年の秋までは誰がどう見ても4-4-1-1だったシステムは、翌年の春が深まるころには、左肩上がりの4-2-3-1(2列目は右が本来MFのカモラネージ、左が本来FWのデル・ピエーロ)にすっかり変貌していました。
今日のチェコ戦のメンバーが予想通りだとすれば、それよりも更にもう一歩攻撃志向(ボールポゼッション志向)を強め、自ら主導権を握って戦うことを目指す布陣ということになります。相手が、ボールを奪ったら前線のコラーに当ててセカンドボールに3、4人のMF(いずれも走力とテクニックを備えた好選手)が殺到するという、カウンター志向の強いチェコだけに、前がかりになってボールを奪われたりするとかなりやばいと思うのですが、逆にそれゆえにどんな試合になるのか楽しみだというのがあります。はっきり言って、最初の15分で2点くらい喰らってもおかしくないような気もするし。
攻撃に関しては、昨年夏のドイツ戦で素晴しいコンビネーションを見せた「驚嘆のトリオTorio
delle
meraviglie」ことヴィエーリ、トッティ、デル・ピエーロが最大の見どころなんでしょうが、個人的にはむしろピルロがどういう風に機能するのかが気になるところ。
まあ所詮は親善試合なので、真剣勝負は最初の45分だけでしょうが、そこだけでも注目する価値は十分です。■
Posted: 水 - 2月 18, 2004 at 04:41 午後