ITALIA PONENTE アズーリの未来


せっかくの初戦を目前にしてこういう話も何なんですが、イタリアが世界のトップレベルを争えるのは、このユーロ、そしてせいぜい2年後のワールドカップまでで、その後になると力ががっくり落ちるんじゃないかという嫌な予感があります。なにしろ、このユーロの時点ですでに、平均年齢の高さでは出場国中一、二を争っており(25歳以下はピルロ、カッサーノ、フェラーリの3人のみ)、しかもその下の年齢層の人材不足はかなり深刻なレベル。4年後のユーロ2008の時点で30歳以下、つまり1978年以降に生まれた選手だけを集めて、その顔ぶれを見てみると、かなり不安な気持ちになります。
イタリアのA代表ともなれば、まあ25,6歳くらいまでにはセリエAのビッグクラブでレギュラーを張っているレベルが揃っていないと困るし、現在のレギュラーも大部分がそうだったわけですが、下に見る通り、現在のU-26はそれとはほど遠い状況です。ワールドクラス(候補も含む)といえるのはブッフォン、ピルロ、デ・ロッシ、ジラルディーノ、カッサーノの5人のみで、最終ラインと左サイドの手薄さは目を覆うばかり。唯一イタリアらしいのは、ボランチに人材が豊富なところですが、いずれにしても、セリエAをちゃんと追っていない人にとっては、聞いたこともない名前の方がずっと多いんじゃないでしょうか。

GK:ブッフォン(Juventus・78)、ペリッツォーリ(Roma・80)、アリアルディ(Brescia・83)

右SB:ボネーラ(Parma・81)、ザッカルド(Bologna・81)
CB:フェラーリ(Parma・79)、ダイネッリ(Brescia・79)、バルザーリ(Chievo・81)、P.カンナヴァーロ(Parma・81)、ボヴォ(Lecce・83)
左SB:ピエーリ(Udinese・78)、モレッティ(Bologna・81)、ピザーノ(Brescia・81)、パスクアーレ(Inter・82)

右SH:ディアーナ(Sampdoria・78)、マルキオンニ(Parma・80)、ガスバローニ(Palermo・82)、メスト(Reggina・82)
CMF:ピルロ(Milan・78)、ガットゥーゾ(Milan・78)、バローネ(Parma・78)、ブラージ(Parma・80)、ピンツィ(Udinese・81)、ドナーティ(Sampdoria・81)、ブリーギ(Brescia・82)、デ・ロッシ(Roma・83)
左SH:ダゴスティーノ(Roma・82)
トップ下:……
FW:ミッコリ(Juventus・79)、マッカローネ(Middlesbrough・79)、チプリアーニ(Sampdoria・80)、ジラルディーノ(Parma・82)、カッサーノ(Roma・82)

イタリアは、2年おきに行われるU-21ヨーロッパ選手権で過去7回中5回優勝しており、この年代では強豪国といってもいいんですが、まあいつもイタリアらしい駆け引きの上手さと狡猾さを押し出して、まだナイーブさを残す他国を押しのけてタイトルをもぎ取っているだけで、個々の、そしてチームとしてのクオリティの高さで上回っているわけではありません。そういう要素がよりモノを言うその下のカテゴリー(U-19=ワールドユースに出る年代)では全然ダメ、という事実もあります。実際、上の顔ぶれを見て一番心配になるのは、テクニックの平均レベルの低さだったりするわけで。
まあ先の心配はこのくらいにして、そろそろ始まる現在のイタリアの戦いに集中することにします。■

Posted: 月 - 6月 14, 2004 at 01:42 午前        


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