SENSI HA DATO TUTTO ALLA ROMA 銀行に身ぐるみ剥がれそうなセンシ会長


昨日(3月31日)は、UEFAライセンス取得のための書類をFIGCに提出する最終期限でした。セリエA18クラブのうち、ペルージャ、アンコーナ、ブレシア、レッジーナの4クラブは、いずれにせよ基準をクリアできないことが判明していたので、書類を提出することすらしなかった模様。まあこれは予想通りです。来シーズンのセリエAに登録できればそれでいい、というスタンスでしょう。
問題がないのはユーヴェ、ミラン、インテル、ウディネーゼ、エンポリ、ボローニャ、レッチェ、シエナサンプドリアモデナは、財政的にはOKなのですが、スタジアムがUEFAの基準に適合していないため、もしUEFAのコンペティションに参加する場合には、他のスタジアムを使うことになります。しかし、イタリア90のために新設したジェノヴァのルイジ・フェラーリスがUEFAの基準をクリアできないというのは、いったい何なんでしょう。
健全経営でならしてきたキエーヴォも、昨シーズンのメルカートでラツィオに騙され1000万ユーロを大きく越える損害(移籍金の踏み倒し)を被ったのが響いて、2002年7月以降税金の支払いが止まっており、カンペデッリ会長が経営する菓子メーカー・パルアーニが債務保証をすることで、何とか基準をクリアできる財務状況を確保しています。
UEFA、CL絡みで注目されていたのが、パルマ、ラツィオ、そしてローマ。
パルマは、選手から給料の遅配に合意する文書を取り付けて、何とか体裁を整えたようですが、それでもまだ不十分。滞納している社会保険料の分割払い申請が審査中だという理由で、審査の結果が出るまで判断を保留してもらうという、綱渡りのような時間稼ぎをしています。
国に対して1億ユーロを越える未納金を抱えるラツィオは、1200万ユーロの増資が4月中に実現できなければ、クラブの破産が確定するという状況。後で見るローマと違って担保にできる資産がないので、銀行(カピタリア)もこれ以上資金を注入する気がないようで、代表取締役のジュゼッペ・マゾーニは、7万人の個人株主に1人あたり1600ユーロ(20万円強)の出資をお願いするという最後の手段に望みをかけています。これが実現すれば、クラブの経営権も個人株主の持株会に委ねるという、いわばソシオ方式の運営形態になる可能性もあるようですが、そのあたりの詳細はまだ調べていません。
問題は、来シーズンのCL出場権をほぼ手中にしているローマ。29日に、衛星TVの放映権を持つスカイ・イタリアが、来年分の放映権料の一部1200万ユーロを現金で振り込みましたが、2億ユーロ以上の負債を抱えるクラブにとっては焼け石に水。とりあえず、目先の体裁を整えるために必要な資金を銀行(カピタリア)が負担するということになったのですが、センシ会長はその担保として、自らの個人資産すべてを束ねる大元の会社・イタルペトローリの株式の49%を、カピタリアに差しだすことになってしまいました。このイタルペトローリは、ASローマの63.7%を保有する持株会社ローマ2000(昨年末の決算で6億ユーロの赤字を計上)の95%を持っているだけでなく、センシ会長が保有する不動産(チヴィタヴェッキア港からローマ市の3割ともいわれる膨大な土地建物まで)を管理するインモビリアーレ・パテッタ社も傘下に収めています。センシ会長は事実上、ローマのために銀行に身ぐるみ剥がれそうな状況に追い込まれたと言っても過言ではありません。それでもまだ、ローマの負債2億4600万ユーロを清算するには全然足りないようですが、とりあえず当面、トッティとカッサーノを売らずに来年のCLに参加できるメドくらいは立ったということのようです。

余談ですが、今週はピエモンテ州アルバで行われているInfinity Festival というインディペンデント映画の映画祭に駆り出されていました。日本からは「リアリズムの宿 」という謎の映画(快作です)が参加しており、主演女優・尾野真千子さんのスピーチ、コンファレンス、インタビューなどを通訳。たまにはカルチョと関係のない世界をのぞくのも非常に興味深いものです。■

Posted: 木 - 4月 1, 2004 at 05:22 午後        


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