CRUYFF IS GOD
ヨハン・クライフのユーロ2004一刀両断
下のエントリーでちょっと触れたクライフのコメントですが、イタリアの新聞(La
Repubblica,
Corsport/Stadio)で取り上げられていた内容を、以下に簡単にまとめておきます。
◆大会全体について
「質の高いサッカーは見られなかったが、それは予想がついていたこと。どのチームも、走ることしか考えていない選手が8人もピッチに立っている。差を作り出すべき選手たちは長いシーズンで疲れ切って、走らないし、スペクタクルを見せるわけでも、感動を与えるわけでもない。でも、僅差の試合が多いから観客にとってはエモーショナルな大会だろう。でも、テクニカルなレベルが高いとは決していえない。戦術的にもそうだ。監督たちのほとんどは怖れに支配されており、下すべき決断を下さず、ただビッグネームをピッチに並べるだけで、論理に欠けている」
◆フランス
「例えばサンティニは、戦術的に両立しないふたりのセンターフォワード、トレゼゲとアンリを同時に起用するべきではなかった。結果は、ふたりとも力を発揮できずに終わるというものだった。フランスのサッカーはスローで意外性に欠けていた。2年前のワールドカップと同じだ。4年前のフランスは、よく走り、プレスをかけ、ボールを奪ってスピードのある攻撃を仕掛けていた。今回は、スペイン、ドイツ、イタリアとともにグループリーグで敗退しても私は驚かなかった。ブラジルとの親善試合ですでにその予兆はあった」
◆イタリア
「イタリアはいつも同じ問題を抱えている。今なお古くさいシステムでサッカーをやっているというのがそれだ。ディフェンスに依存するサッカー。ディフェンスに関してイタリアはかつて教師のような存在だったが、今ではどのチームもしっかり守ることができる。そしてイタリアは、どうやったら試合に勝てるのか、その方法を忘れてしまった。ただし今回、デンマークとスウェーデンの2-2によってGL敗退が決まったのは理不尽だった。サッカーは敗退しても仕方がない内容だったが」
◆オランダ
「今のオランダは伝統的なオランダサッカーとはほとんどつながりがない。攻撃のセンスにも勇気にも欠けている。ベスト4に勝ち進んで国際的なプレステージは回復できたし、PK戦の悪夢からも解放されたが、やっているサッカーは私の時代のオランダとは何の関係もない。私たちのサッカーは、リスクを冒し、攻撃し、自分たちが楽しみ、見る人を楽しませるサッカーだった。今のオランダのサッカーはその正反対だ」
◆ポルトガル
「スコラーリも勇気のない監督だ。偉大な選手を擁していながら、最初からピッチに送ることを怖れている。交代出場した選手が多くのゴールを決めているが、これはわたしに言わせれば、スタメンを間違えたことの証明でしかない。彼のチームはギリギリまで追い詰められて初めて、本来の活き活きしたサッカーを見せる。本当なら最初から見せることができるはずなのに。イングランドに勝ったのは、ルーニーが傷んだのと、キャンベルのゴールが取り消されたからに過ぎない」
◆チェコ
「チェコほどダイナミックでボールポゼッションが優れたチームはない。チェコほど多くのシュートを放ったチームもない。ブリュックナー監督の仕事は非常に気に入った。常に攻撃的な戦いを見せ、選手交代も非常にインテリジェントなものだ。優勝を狙えるチームだと思う」
◆ギリシャ
「私にとっては驚きではない。予選でもアウェーでスペインを破っている。近年の歩みを見れば、この結果もまったく意外なものではないことがわかるはずだ。見る者を楽しませるサッカーではないが、よく組織されており、試合ごとに完成度が高まっている」■
Posted: 木 - 7月 1, 2004 at 07:10 午後