PASTICCI ITALIANI IN EUROPA 早くも3チーム敗退のUEFAカップ


 先週、UEFAカップの1回戦があったのですが、イタリアからエントリーした4チームのうち、エンポリ、サンプドリア、パレルモの3チームが早くも沈没してしまいました。グループリーグに勝ち上がったのは、フィオレンティーナただひとつ。しかもそのフィオレンティーナも、フローニンヘンというそれほど強くないチームに苦戦した揚げ句、やっとこさPK勝ちという情けなさです。
 ベスト16に1チームも勝ち残れなかった昨シーズンですら、出場4チーム中3チームは1回戦を突破してグループリーグを戦い、リヴォルノとパルマがそこを勝ち上がっていたものでしたが、今シーズンの結果はさらに悲惨。UEFAカップの1回戦というのは、シードがあって強豪同士は当たらない仕組みになっているので、敗退するというのはよほどくじ運が悪かったか、モティベーションに問題があったかのどちらかです。もちろん何事にも例外はありますが、パレルモとサンプには当てはまらないでしょう。
 元々、「出場することに意義がある」という姿勢を明確に打ち出しており、2つのコンペティションを掛け持ちするような体力も予算もないエンポリが「降りる」のはわからなくもないですが、パレルモサンプは、毎年UEFAカップ出場権を目標に掲げて戦い、届いた届かなかったと言って一喜一憂している中堅クラブ。にもかかわらず、いざ出場となった時に、カンピオナートの方が大事と言わんばかりのターンオーバーを敷いた揚げ句にさっさと敗退してしまうというのは、どうにも理解に苦しむ話です。しかも、パレルモはムラダー・ボレスラフ(チェコ)、サンプはAaBオールボー(デンマーク)という、各国のリーグで優勝したわけでもなく代表選手もいないようなチームが相手でした。
 UEFAカップから得られる収入は、優勝しても600万ユーロそこそこ、1試合当たりの収入もチャンピオンズリーグと比べればゼロがひとつ半(?)くらい少なく、経済的に魅力に欠けるため、リーグ戦と両立できずにコケるリスクを冒してまで力を入れるには値しない、という判断なのかもしれません。しかし、パレルモもサンプも、ヨーロッパで経験と実績を積んでチーム力を高めることが、中期的にも大きなプラスとして帰ってくるはずのクラブ。この辺りのチームからUEFAカップで一旗揚げようという野心が消えてしまい、ドメスティックな利害にしか目が向かなくなると(この辺はどこかの国と似てますね)、イタリアサッカーの地盤沈下がさらに進んで行くような気がします。大体、UEFAカップでの早期敗退が続くと、UEFAカントリーランキングで3位が確保できなくなって、CLの参加チーム数とかシード権とか、いろいろ不都合なことが出てくる可能性もあるわけで。
 唯一の救いは、フィオレンティーナが優勝を狙うと公言し、本気でUEFAカップに臨んでいること。本命はやはりバイエルン、それ以外にトッテナム、アトレティコ、ハンブルク、AZ、スパルタク・モスクワあたりがライバルでしょうか。■

Posted: 月 - 10月 8, 2007 at 07:20 午後        


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