PIU' IMPORTANTE IL CALCIO DEELL'ALITALIA
アリタリアよりカルチョが大事
UEFAライセンスのおかげで来シーズンのカンピオナート登録基準もぐっと厳しくなること、ローマ、ラツィオ、パルマといったクラブがこの基準をクリアできない可能性があることは、下の方ですでにお伝えした通り。クリアすべき基準の中でも、遅配分の給料支払いなどに関しては、選手と分割払いの取り決めを交わすなどして体裁を整えることも可能なのですが、問題は税金、社会保険料といった国に対する借金です。セリエA全体で5億ユーロを超える金額が滞納されているといわれ、その大半が上に挙げた3チームによるもの。これを何とかするために、政府では昨年の”カルチョ救済法“(選手獲得の減価償却費を帳簿上10年に分割して計上可とすることで単年度の赤字を減らす)に続いて、今度は国に対する滞納金の分割払いを認める新たな特例法が準備されており、早ければ来週にも国会に法案が提出される見込み。
この特例法に関するベルルスコーニ首相の理屈はこうです。
「もしこれらのクラブが破産することになれば、国は数億ユーロに及ぶ収入を失い、カルチョは重要なクラブをいくつも失うことになる。もし来シーズンのセリエAからローマやラツィオがいなくなったら、ここローマでは革命が起こることは間違いない。そもそも、債権者というものは、貸している金を回収することを考えるべき存在。相手が破産しては貸し倒れになってしまう」
しかし、この法案に対する政界の反応はまっぷたつ。政権を握る中道右派でも、スポーツ行政を牛耳るAN(国民同盟)のフィーニ副首相(夫人は熱狂的なラツィアーレ)は支持に回っていますが、北イタリアの中小企業経営者などを主な支持層にする北部同盟のマローニ厚生大臣は「非常識だ」と真っ向から反対。中道左派でも、左翼民主党出身のローマ市長ヴェルトローニは賛成ですが、労働組合連合(CIGL)のペッツォッティ議長ははっきりと難色を示す、といった具合です。
両者の言い分を比較してみると、反対派のそれもなかなか説得力があるような気がします。「クラブが滞納している5億ユーロがあれば(深刻な経営危機に瀕している)アリタリアを建て直すことだってできる」(マローニ)。「どうして国は私の年金を削って、金満サッカークラブの税金を軽減しなきゃならないんだ」(ペッツォッティ)。いずれもご尤もな主張じゃありませんか。しかしここはイタリア。アリタリアよりはカルチョの方がよっぽど大事だ、といわれて深く頷く人の方がきっと多いと思います。■
Posted: 日 - 3月 21, 2004 at 11:39 午前