IL SEGRETO DELLA FARMACIA JUVE
ユヴェントス薬局の謎
あまり日本では報道されていないと思いますが、98年夏に、当時ローマの監督だったズデネク・ゼーマンが「カルチョの世界は薬剤師に支配されている」という発言で告発したドーピング問題は、今なお結末がつかないまま続いています。ゼーマンが「ヴィアッリやデル・ピエーロがあんな筋肉隆々の身体になるなど、普通では考えられないこと」と語ったことをきっかけに、トリノ地検のラファエレ・グアリニエッロ検事がチームを組んで乗り出した捜査は、3年以上に及ぶ情報収集・分析の結果、ユヴェントスのアントニオ・ジラウド代表取締役とチームドクターのリッカルド・アグリーコラを被告とする「スポーツにおける詐欺罪」および「薬局法違反」として立件されました。容疑は、「スポーツにおける詐欺罪」が、薬物(いわゆる禁止薬物ではありません)を利用して選手のパフォーマンスを不当に高め、試合の結果を自らに有利なものに導こうとした、というもので、「薬局法違反」の方は、専門医の処方なしに薬を投与したというもの。捜査の過程で、ユーヴェが当時練習場にしていたトリノのスタディオ・コムナーレに地検の家宅捜索が入った時には、「薬局の倉庫よりも充実している」といわれるほどの薬が押収されており、その中には専門医の処方がなければ使えないような向精神薬なども含まれていました。昨年夏から行われているその公判には、ヴィアッリ、バッジョ、ラヴァネッリから、デシャン、ジダン、ディ・リーヴィオ、トッリチェッリ、そしてデル・ピエーロやフェラーラ、モンテーロまで、この10年ユーヴェにかかわった多くのプレーヤーが証人として出廷しています。彼らの発言を仔細に検討して行くと非常に面白い事実がいろいろ浮かび上ってくるのですが、それはまた別の機会に。資料は集めているのですが、なかなか表に出す機会がないので、とりあえず、こういう話もありますというご報告(?)まで。ドーピング問題については、以前こういう話
やこういう話
を書いたことがあります。そういえば今年からセリエAでは、左のリンクで取り上げたEPOをあぶり出すために尿と血液をクロスしてチェックするドーピング検査がスタートしたのですが、早速ブレシアの選手2人(プライバシー尊重のため特に名を秘す)が血液の採取(義務づけられてはいない)を拒否してニュースになったりもしています。■
Posted: 火 - 1月 20, 2004 at 08:43 午後