COPPA UEFA 4^ TURNO (ritorno) UEFAカップ4回戦第2レグ


火曜、水曜と準々決勝第1レグが行われたチャンピオンズ・リーグは、4試合ともほぼ順当な結果。まあミランは出来過ぎですが。
今日は、一部の心ない人に“ヨーロッパのセリエB”と呼ばれている(個人的にはセリエA2と呼びたい)UEFAカップの日でした。CLより2試合多いこちらは、今日の4回戦第2レグを経てやっとベスト8が出揃いました。イタリア勢は、ローマが2-1(トータル2-3)で敗退、インテルが4-3(トータル4-3)で勝ち進んでいます。

Roma 2-1 Villarreal (and:0-2)
アウェーの第1レグを0-2で落としているローマは、3点差をつけて勝つか、2-0で延長に持ち込む以外に選択肢がありません。カペッロ監督は今シーズン初めてトッティをカップ戦で起用、ベストメンバーで臨みました。ローマは最初から全開、11分に早速エメルソンのロングシュートで先制すると、その後もヴィジャレアルを自陣ゴール前に釘付けにします。しかし何度かのチャンスを生かせず、前半は1-0のまま。しかし後半に入っても展開は変わらず、すぐにカッサーノが2-0のゴールを決めます。
これでトータルのスコアも2-2のイーヴン。ここまでは貯金を守り切ろうという戦い方だったヴィジャレアルも、FWをもう1人投入して点を取りに来ます。一方、最初から飛ばしたきたローマは徐々に疲れが見えてペースダウン。試合は徐々に均衡に向かいました。そして後半20分、カウンター気味の展開からアンデルソンに美しいボレーシュートを決められて、ずっしりと重いアウェーゴールを喫してしまいます。
これで、あと2点取らない限り敗退となったローマですが、この時点ではまだ20分以上時間が残っていました。劣勢に立っても自信と落ち着きを失わない真に偉大なチームならば、十分に挽回できる状況です。しかし、このゴールの直後からローマの動きは目立って鈍くなり、プレーは雑に、態度はナーヴァスになりました。疲れと落胆が一気に襲ってきたことが、目に見えてわかります。
しかし、何よりも落胆させられたのは、それまで迫力ある応援を展開していたクルヴァ・スッドが、2-1になった途端死んだように静まり返ったこと。すでにこの時点で、ピッチの上の選手たちも、クルヴァも、信じることをやめてしまったように見えました。警察相手につまらない大芝居やら駆け引きやらを仕組むのは、せめて自分とこのチームを最後までサポートしてからにしてほしいものです(余談ですが、ダービーのサスペンションを巡る背景については、ここ何日か山ほど報じられているのですが、忙しくてまだ全部に目を通す時間もないので、そのうち改めて。こういうのは、仕事としてまとめる機会があれば一番いいんでしょうが、これがなかなか……)。
さて、2-1になってからの展開ですが、カッサーノは早くも自暴自棄になって審判に食ってかかりイエローカード。10人になることを怖れたカペッロ監督は、もしかすると3人目のFWとして投入するつもりだったかもしれないモンテッラというカードを、カッサーノを引っ込めるために使わざるを得なくなりました。そのモンテッラも、故障明けでまだ試合勘が戻っていないようで、まったくいいところなし。トッティだけはひとり、チームメイトを鼓舞して戦いますが、彼のプレーにも疲労の色がにじんできます。2点喰らわなければOKのヴィジャレアルは、スペインのチームらしい安定したボールポゼッションを見せて“試合を眠らせ”にかかり(イタリアではこういう言い方をします)、その思惑通りにずるずると時間が過ぎてそのままゲームセット。
終わってみれば、ローマとしてはベストメンバーで戦わず0-2で落とした第1レグに尽きるわけですが、トッティがこのところずっと膝に爆弾を抱えており、週1試合がやっとというコンディションだけに、カペッロとしてはこれが一杯一杯というところなのでしょう。
ちなみに、先週ちょっと取り上げた“新カルチョ救済法”(国に収めるべき滞納金の10年分割払いを認める特例法)は、今日まで続いた政府内の話し合いでも反対者が多くて意見がまとまらず、法案が国会に提出される可能性は非常に低くなったようです。もし3月末までに滞納金完納のメドが立たなければ、UEFAライセンスの取得は不可能。ローマはかなりやばい状況に追い込まれて来ました。センシ会長は、ローマのプラーティ地区(バチカンの近く)に所有する四つ星ホテル「チチェローネ」を売却して資金(の一部)を手当てする決心を固めたとも報じられていますが……。

Inter 4-3 Benfica(and:0-0)
こちらは打って変わって、手に汗握る、というよりも派手だけれど大味な試合でした。ローマ戦を主体にザッピングしながら観ていたのですが、後半15分過ぎからは、チャンネルを変えるたびにスコアが動くというめまぐるしい展開。久しぶりに見たマルティンスのスピードは、ひとりだけ別の生き物のように見えました。しかし、インテルのディフェンスは、とてもじゃないけれど見られたものではありません。トルドは、シュートを打たれるたびにマークを外されたりポジショニングをミスしたDFを怒鳴っているんですが、本人が飛び出していればもっと何とかなったんじゃないか、という場面多し。で、たまに飛び出すと思いっきりかぶる、と。ラインを押し上げるザッケローニのサッカーには一番合わないプレースタイルですね。クーペルにとっては理想のGKに違いないんでしょうが……。

Club Bruge 0-1Bordeaux (and:1-3)
PSV 3-0 Auxerre (and:1-1)
Marseille 2-1 Liverpool (and:1-1)
Mallorca 0-3 Newcastle (and: 1-4)
Barcellona 0-0 Celtic (and:0-1)
Valencia 2-0 Genclerbirligi (and:0-1)

ちなみに準々決勝の組み合せは以下の通り。
PSV - Newcastle
Marseille - Inter
Celtic - Villarreal
Bordeaux - Valencia
もしかすると、決勝は因縁のインテル—ヴァレンシア(昨シーズンのCL決勝トーナメントで最も馬鹿げた試合の再現)になるのでしょうか。準決勝に進めば当たりそうなニューカッスルも、昨シーズンのCL2次リーグで戦った相手です。
いずれにせよ、インテルにもタイトルのチャンスはありそうですが、そうなればそうなったで、本当は切りたいザッケローニを切れなくなって、モラッティが来シーズンが開幕してすぐに後悔する——という事態になったりしそうですね。個人的には、ザッケローニにもう1シーズン、チームを任せるべきだと思うのですが、状況証拠から見ると違う方向に向かっているような。■

Posted: 木 - 3月 25, 2004 at 12:57 午前        


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