Informazioni degli azzurri


イタリア代表情報 (1)


ワールドカップを控えてスタートしたイタリア代表情報のバックナンバーです。

イタリア代表メンバー、未確定スクープ (5/8)


5月8日、トリノのスポーツ紙"Tuttosport"に、マルディーニ監督に近い筋からの確かな情報として、ワールドカップに出場するイタリア代表22名のリストの「スクープ」が掲載されました。同紙は、イタリアに3紙あるスポーツ新聞の中では最もマイナーで、事実上ユヴェントゥスの御用紙に近い内容ですが(資本的にも、フィアットがオーナーの一般紙"La Stampa"とつながりがある)、それだけに、時々、変なスクープ記事が載ったりします。信憑性のほどは保証できませんが、一応、参考までにリストを挙げておきましょう。

GK:ペルッツィ、パリウカ、ブッフォン
DF:マルディーニ、コスタクルタ、カンナヴァーロ、ネスタ、ユリアーノ、ペッソット、トッリチェッリ
MF:アルベルティーニ、ディマッテーオ、ディリーヴィオ、D.バッジョ、ディビアージョ、モリエーロ、コイス
FW:カジラギ、ヴィエーリ、デルピエーロ、インザーギ、R.バッジョ

DFにユヴェントゥスの選手が3人も入っているところが怪しい(?)ですが、目玉はやはりR.バッジョでしょうか。代表メンバーの正式発表は、カンピオナート終了後の予定です。


イタリア、 パラグアイに3-1で勝利 (4/23)


4/23にパルマで行われた親善試合、イタリア-パラグアイ戦は、3-1というある意味で順当な結果に終わりました。「順当」というのは、対戦相手のパラグアイが、レベル的に見て、あまり手応えのある相手ではなかったからです。ワールドカップ出場国に名を連ねているとはいえ、国際レベルのプレーヤーはGKのチラベル程度。イタリアが守勢に徹するという場面はほとんどといっていいほど見られなかったからです。
両チームの先発メンバーは以下の通り。

イタリア(4-4-2)
ペルッツィ(46' ブッフォン);ネスタ(56' サルトール)、コスタクルタ、カンナヴァーロ、マルディーニ;モリエーロ、D.バッジョ、アルベルティーニ、ディマッテーオ(46' ディビアージョ);ヴィエーリ(57' カジラーギ)、デルピエーロ(74' ラヴァネッリ)
パラグアイ(4-4-2)チラベル;アルセ、サラービア、ガマッラ、R.ロハス;エンシーゾ、アギレラ(46' ブリズエーラ)、アクーナ、カニーザ;ベニテス、ラミレス(80' イェグロス)

この試合、イタリアは、右サイドにサイドバック的な働きをするディリーヴィオではなく、ウイング的な働きをするモリエーロを入れた4-4-2で臨みました。これまでの5-3-2(または3-5-2:DFラインがリベロ、2ストッパー+両サイドバック)と比べるとより攻撃に厚みの出るシステムです。マルディーニ監督は、この2つのシステムを指して「ディリーヴィオのヴァージョンは"スムーズ"なイタリア、モリエーロのそれは"活気ある"イタリア。相手と状況によって使い分けていくことになるだろう」と、試合の前日に語っています。
マスコミの間では、この4-4-2を、'82年にワールドカップ・スペイン大会で優勝した時のそれ(マルディーニ監督は当時、ベアルツォット監督のコーチだった)になぞらえる声も出ていました。モリエーロを、カウジオ、コンティといったかつてのイタリア代表で活躍した「トルナンテ」(キーワードで読むカルチョ(1)参照)の系譜に加えようというわけです。

試合の方は、開始早々の5分、エリア手前、右45度からのFKを、デルピエーロがファーポスト側でフリーになったマルディーニの頭にドンピシャで合わせ、早くも1-0。その後も攻撃の糸口はやはり右サイドから。ディノ・バッジョとのパス交換からモリエーロが再三突破を図ります。一方の左サイドは、システム上、マルディーニがどうしても引き気味になるため、中盤でつなぐ局面で数的不利に陥りやすく、右サイドのパスコースがないときには、カンナヴァーロ、コスタクルタから直接、前線のヴィエーリに長いパスを当てにいくことが徐々に多くなりました。マルディーニ監督は、それを見るたびに「回せ!回せ!Giocala! Giocala!」と叫んでいます。
イタリアの2点目はお家芸のカウンターから。前半18分、自陣エリア手前でのボール奪取からパスを受けたモリエーロが、相手陣内までフルスピードのドリブルで進んだ後、中央に切れ込んでキープ、左サイド前線でマークを背負うデルピエーロ、ヴィエーリにパスを出す代わりに、後ろから70m以上の距離を、がら空きの右サイド深くまで全力で走り込んできたディノ・バッジョに流します。そしてそこからの折り返しを、まさに絵に描いたような美しいバイシクルでゴールに蹴り込んだのは、他でもないモリエーロでした。このシュートは文句なしの素晴らしさでしたが、ディノ・バッジョのサポートにも拍手を送りたいところです。
開始後20分で2-0。こういう状況でゲームをコントロールすることにかけては、イタリアは世界でもトップクラスです。やや中盤の主導権を相手に握られながらも、ディフェンスはまったくといっていいほど危なげなく、相手の攻撃を余裕で受け流しつつ、ボールを取り返したらきっちり相手陣内まで押し込む(しかし無理して人数はかけない)、という展開で前半終了。後半に入って、63分には相手のCKをコスタクルタがヘディングで味方ゴールに直接押し込み(!)2-1となりましたが、その2分後には、またもモリエーロが、中央から狙いすました25mのミドルシュートを決めて3-1。代表2試合目、初スタメンの彼にとっては、これ以上ない素晴らしいデビューとなりました。

これで、代表メンバーの最終決定を前にした代表の強化試合はすべて終了(といってもたったの2試合でしたが)。マルディーニ監督としては、予選を勝ち抜いたチームを大きくいじるつもりは元々なかったわけですから、モリエーロという大きな収穫(戦術的なヴァリエーションの可能性も含めて)を得られただけでも大満足でしょう。
後は22人のメンバー発表を待つのみ。セリエA全日程終了後の発表までにも、なにかと情報は飛び交うことでしょうから、折に触れてこのコーナーでレビューしていきたいと思います。


パラグアイ戦メンバー発表!!(4/17)


4/23にパルマで行われるイタリア-パラグアイ戦のメンバーが昨日(4/17)発表されました。
召集メンバーは以下の通り。

(GK)
ペルッツィ(ユヴェントゥス)、ブッフォン(パルマ)
(DF)
ユリアーノ(ユヴェントゥス)、ネスタ(ラツィオ)、サルトール(インテル)、カンナヴァーロ(パルマ)、マルディーニ、コスタクルタ(ミラン)
(MF)
アルベルティーニ(ミラン)、ディマッテーオ(チェルシー)、ディノ・バッジョ(パルマ)、ディビアージョ(ローマ)、ディリーヴィオ(ユヴェントゥス)
(FW)
モリエーロ(インテル)、ヴィエーリ(A.マドリッド)、カジラギ(ラツィオ)、デルピエーロ(ユヴェントゥス)、キエーザ(パルマ)、ラヴァネッリ(O.マルセイユ)

このゲームは、ワールドカップに出場する最終メンバー22人が決まる前の最後の親善試合。その意味でも、今回呼ばれた19人は、フランス行きの有力候補と見ることができます(とはいえ、当落線上の争いは最後の最後までわかりませんが)。そこで今週は、この代表メンバーについて、最終選考の見通しも含めて詳しくレビューしましょう。


GKについては、今回も呼ばれなかったUSA'94のレギュラー・パリューカ(インテル)をめぐって、代表落ちを云々する噂が以前から流れていました。しかし、マルディーニ監督は、すでにパリューカと電話で話し、「今回は呼ばないがフランスには連れていく」と明言したと伝えられます。従って、ワールドカップに関しては、1番ペルッツィ、12番パリューカ、22番ブッフォンで決まり、と見ていいでしょう。
1月のスロヴァキア戦では出場機会のなかったブッフォンですが、今回は後半45分をプレーすることになるようです。
いずれにせよ、3人ともイタリアはもちろん、世界トップレベルのGK。アッズーリの中では最も不安の少ないパートといっていいでしょう。

DFには、今回一番のサプライズ、ユヴェントゥスのマーク・ユリアーノが名を連ねています。セリエBのサレルニターナで育ち、昨年ユーヴェに移籍してセリエAにデビューしたばかりの、遅咲きの25歳。今シーズンの半ばまでは、フェラーラ、モンテーロの控えでしたが、フェラーラの怪我の後は、ユーヴェ・ディフェンスの中心的存在として活躍しています。この1年で最も大きく成長した選手のひとりといってもいいでしょう。
とはいえ「格」からいえば、まだまだ代表にふさわしいとは見られていなかったことも事実。それだけに本人は喜びを隠しきれない様子で「スペインにいるヴィエーリから『お前を代表に呼ぶなんて、豚にネクタイを締めさせるようなものだ』という祝福の電話をもらった」というエピソードまで披露しています。
フェラーラを失った代表でネスタ、カンナヴァーロをバックアップするCBの候補として、彼よりも下馬評が高かったのは、ラツィオでネスタとペアを組むネグロでした。彼が選ばれなかったことについては、特にローマのマスコミ(Corriere dello Sport、Il Messaggeroなど)から、「マルディーニがなぜユーヴェの選手ばかり好むのか理解できない」といった非難の声が上がっています。
確かに、これまでもトッリチェッリ、ペッソットといった「地味」なユヴェンティーノが抜擢されてきたことは事実。これはおそらく、ユヴェントゥスの「働き蜂」たちに共通する、犠牲を厭わないメンタリティや戦術的なディシプリンの高さが、マルディーニのお気に入りだということでしょう。

いずれにせよ、レギュラーは、右SBディリーヴィオ、CBネスタ、カンナヴァーロ、リベロにコスタクルタ、左SBマルディーニで、すでに固まっています。控えの3人としては、(a)CB1人、左右のSB各1人―できれば1人は(b)CBもこなせる選手、もう1人は(c)両サイドをこなせる選手―というのが順当な選び方でしょう。
最終的な候補としては、(a)がユリアーノ(ネグロはもう試すチャンスがないので難しい)、(b)がサルトール、パヌッチ(R.マドリッド、しかしマルディーニは彼の一言多い性格が嫌いな様子)、(c)がトッリチェッリ、ペッソット(共にユーヴェ)といったところでしょうか。しかし、マルディーニ(息子の方)を脅かす左SBが全く育っていないというのも、困ったものです。父親としては息子に全幅の信頼を寄せているようですが、最近のプレーを見ていると、攻撃参加にはかつてのキレがないし、守備でも最近めっきり抜かれることが多くなったし、やや衰えてきたようにも見えるのですが....。

MFに関しても、レギュラーがディノ・バッジョ、アルベルティーニ、ディマッテーオで決まりのため、興味はサブに誰が選ばれるか、という一点に尽きます。前述の通り、ディリーヴィオはいわば上がり目の右SBというポジションでレギュラーですから、今回呼ばれたのは、アルベルティーニのバックアップとしてすでに評価を固めたディビアージョのみ。以前「2002JAPAN」の原稿でも触れましたが、これでディマッテーオがつぶれたら左サイドをどうするつもりなのか、という問題は依然として残っています。ま、ディリーヴィオ、トリチェッリ、ペッソットといったユーヴェの「働き蜂」たちはこのポジションも無難にこなすのですが...。
前回までに呼ばれた選手の中で今回落ちたのがコイス(フィオレンティーナ)とフゼール(ラツィオ)。特に後者は最近好調なだけに謎です(この選択にもローマのマスコミは怒っている)。しかし、この選択を見ていると、マルディーニ監督は、MFには守備とつなぎとミドルシュート以外の仕事を求めるつもりがないかのようです(ほとんど「トレス・ボランチ」!)。中盤上がり目でキープしたりドリブルで切り込んだり、という仕事は、おそらくFWとして選ばれているモリエーロやキエーザあたりの役割になるのでしょう。しかしそれも戦術的には、リズムを変えたかったり、どうしても点が欲しかったり、という場合のオプション以上の位置づけではないように見えます。
おそらく7人選ばれるMFの、残る2つのポストが最終的に誰になるのかは難しいところ。順当に考えれば、コイス、フゼール、モリエーロから2人、ということになるのですが、これはFWとの絡みもあって、最後までわかりません。

FWは、ヴィエーリ、デルピエーロという、スペインとイタリアの得点王(有力候補)がほぼレギュラーの座を手中にしているといってよさそうです。この2人、代表でスタメンとしてコンビを組んだことはまだありませんが、昨年ユーヴェで一緒に戦っているので、お互いのプレーは解っています。2人とも今やヨーロッパ屈指のストライカーに成長しているだけに、コンビネーションが機能すれば破壊的なペアになるでしょう。
カジラギは、このところラツィオでベンチが続き、たまに出場してもゴールを外しまくっています。しかし、考えてみれば、もう5-6年来、そうやって代表のポストをキープしているわけだし、決してフォームが落ちているわけではありませんから、まあいずれにせよフランス行きは当確でしょう。逆に、もう一方の「プリマ・プンタ」ラヴァネッリにとっては、これがほとんど最後のチャンスです。試合に出られるかどうかは別として、今回マルディーニ監督を納得させることができなかったら、ワールドカップは自宅観戦が確実。今回も、インザーギ(ユーヴェ)が水曜日のチャンピオンズ・リーグ、モナコ戦で唇を24針縫うという怪我をしなければ、おそらく呼ばれなかったはずです。

さて、マルディーニ監督は、今回FWとして6人の選手を呼んでいます。残る2人の中に、キエーザと並んで、本来はMF(右ウイング)のモリエーロが入っているというのは興味深い事実です。ここからは深読みになりますが、これは、キエーザに対する信頼の表明であると同時に、いかにも、ゾーラ(チェルシー)、ロベルト・バッジョ(ボローニャ)の2人よりもモリエーロの方を選ぶ、と言っているように見えるからです。
木曜日のチェルシーvsヴィチェンツァ戦(カップウィナーズ・カップ)でのゾーラの出来は決して悪くありませんでした。少なくとも一時の不調からは完全に脱したように見えます。にもかかわらず、あえて彼を呼ばなかったとすれば、それはフランスには連れていかない、という意志表示に他ならないようにも受け取れます。
また、この一件には、おそらく、相変わらずイタリア中から愛されており、ほとんど全てのメディアが「フランスに連れて行くべきだ」と書き立てているロベルト・バッジョ(この3週間ほど故障で欠場中。今週から復帰見込み)の扱いも絡んでいます。フランスに行けるとしても、ゾーラかバッジョかのどちらか1人、というのは衆目の一致するところ。したがって、ここでゾーラを呼んでしまえば、ほぼ自動的にバッジョの「フランスへの道」は閉ざされてしまうことになるでしょう。それが世論にどんなリアクションを呼ぶか、想像することは難しくありません。マスコミの雑音をことのほか嫌うマルディーニ監督としては、このデリケートな問題に触れることを、今回はあえて避けたように見えるのです。

さて、最終的なFWのポストはおそらく5人。そのうち、ヴィエーリ、デルピエーロ、カジラギまではほぼ当確、残る2つをキエーザ、インザーギ、ラヴァネッリ、ゾーラ、バッジョが争うことになるわけです。ここまでの流れ(とデルピエーロの成長)から判断すると、個人的には、残るのはおそらく最初の2人、ゾーラとバッジョはどちらも落選、と見ているのですが....。マルディーニ監督の判断やいかに。
とりあえずは、パラグアイ戦の内容に注目しましょう。


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